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Nの駅マークと5本の路線 会社設立の流れ路線図Kaisha Setsuritsu no Nagare Rosenzu
期間

自分の会社設立は何日かかる?5つの質問に答えて流れの期間を見積もる方法

  • 更新
  • 制度・日数の確認日 2026年10月11日
  • 読む時間 約10分
  • 文:『会社設立の流れ路線図』編集部
自分の会社設立は何日かかる?5つの質問に答えて流れの期間を見積もる方法

乗車案内この記事が扱う区間

区間N02 決める 〜 N10 登記完了
作業の目安質問1〜3の答えで量が変わる。会社の種類と定款の形、発起人の人数しだいで、自分で動く日数が増減する
待ちの目安質問4・5で伸び縮みする。審査の見込みは、秋(2026年9〜10月に出した分)の仙台・福岡本局で11〜17日、春の東京本局(3〜4月に出した分)で22〜34日だった
並行できる手順見積もりの段階では、印鑑・定款・払込みの準備を重ねて書き込める

出てくる数字は2026年10月11日に拾ったもの。最終的な答え合わせは、本店の地域の法務局と、使う公証役場に聞いて行います。

この記事は、こんな人に向けて書いています

会社設立の期間の「一般的な目安」は読んだものの、自分の場合に当てはめると何日になるのかがわからない人。株式会社か合同会社か、紙か電子か、一人か複数人かといった自分の条件から、流れの日数を自分で組み立てたい人に向けています。

「会社設立は2〜3週間」という目安は、ある条件の人にとっての平均のようなものです。会社の形はどちらか、定款は紙か電子か、発起人が一人か複数か、どの方法で申請するか、何月に申請するか。条件が一つ変わるだけで、通る駅や待ちの長さが変わります。

この記事は、5つの質問に順に答えていくことで、自分の会社設立の流れが何日ぶんになるかを割り出す、問診票のような道具です。答えを路線図の駅に書き込んでいくと、最後に自分専用の日数の表ができあがります。

見積もりの前に:日数を数える物差しをそろえる

暦日と執務日。物差しを決めてから数える

質問に入る前に、流れの日数をどう数えるかを決めておきます。会社設立の流れには、カレンダーどおりに進む日と、役所が開いている日だけ進む日が混ざっているからです。

役所が閉まる日は法律で決まっていて、「行政機関の休日に関する法律」1条が、土日、祝日、そして暮れの29日から正月3日までを挙げています。審査の待ちがこうした日をまたげば、カレンダーの上では長く映ります。

暦日
カレンダーの日数。開業日や契約日と比べるときの物差し
執務日
役所が開いている日。法務局の審査や窓口での手順はこちらで進む
作業日
自分が手を動かせる日。平日の日中に動けない人は、ここが少なくなる

このサイトの見積もりでは、最終的な答えは暦日で出します。開業日や取引の開始日はカレンダーで決まるため、比べやすいのは暦日だからです。そのうえで、法務局の公表表がもともと暦日の日付で完了予定日を示していることも、暦日で数える理由になります。

物差しの種類を決めたら、どの駅から数えるかも決めておきます。会社設立の期間を比べるとき、このサイトでは手を動かし始めるN02「決める」を起点に、N10「登記完了」を終点にしています。思い立ってから決め始めるまでの迷いの期間は人によって差が大きく、そこまで含めると見積もりの数字が比べられなくなるからです。

メモ 5つの質問はどれも、駅の中身(手順)ではなく、駅の並びと札の色、つまり流れそのものの形を決めるための質問です。

質問1:株式会社か合同会社か(公証役場の駅を通るか)

株式会社は公証役場に停車、合同会社は通過

最初の質問は、つくる会社の種類です。会社設立の流れの形を一番大きく変えるのが、この答えです。会社法30条1項で、株式会社の定款は公証人のお墨付き(認証)がないと効き目を持たないとされているため、株式会社の路線はN05で必ず止まります。合同会社の定款にはその決まりがなく、列車はN05を素通りします。

見積もりで言えば、株式会社を選んだ時点で「定款の案を送ってから認証の日まで」という待ちの区間が1つ加わります。この区間の長さは公証役場ごとに違うため、表には空欄で残しておき、役場に問い合わせてから埋めます。

質問1の答えで変わる見積もり表
質問1の答えで変わる見積もり表

法務省の解説でも、合同会社は「定款をつくる→出資する→登記する」の三段で描かれ、株式会社と見比べると抜けているのは認証の一駅だけです。合同会社ならではの細かな進め方は、合同会社を受け持つ姉妹サイトに譲り、ここでは日数の差がどこから来るかに絞ります。

公証役場の区間の長さを調べるときは、連合会が載せている役場の一覧から、本店の地域を受け持つ法務局と同じ管内の役場を選んで電話します。定款の案を送ってから認証の日までの目安を聞いておけば、見積もり表の空欄を一つ埋められます。どちらを選ぶかを日数だけで決めるのはおすすめしません。会社の種類は、その後の運営や対外的な見え方にも関わります。日数の見積もりは、選んだ種類のもとで流れを組むための材料と考えてください。

質問2:紙の定款か電子定款か

紙か電子かで、公証役場の駅の手順が変わる

株式会社の流れを選んだ人への2つ目の質問は、定款を紙でつくるか、電子でつくるかです。紙の定款は公証役場に持参して認証を受けます。電子定款は、電子署名を施したファイルで認証を受けます。連合会によれば、テレビ電話を使う電子認証を選べば役場まで足を運ばなくて済みます。

日数への影響は、主に「役場へ出向く日を作れるか」という形で現れます。勤め先を抜けにくい人なら、出向く日を探す日数がそのまま待ちに加わるからです。その代わり、署名のための道具(マイナンバーカードと、それを読み取る機器やソフト)を整える手順が白い札に加わります。

質問2の答えで増える手順(株式会社の場合)
質問2の答えで増える手順(株式会社の場合)

お金の話を一つだけ添えると、紙の定款の原本には4万円の印紙が要り(国税庁の印紙税額一覧)、電子定款なら印紙は不要です(連合会の手数料の案内)。内訳の全体は設立費用の姉妹サイトの持ち場なので、ここでは払う駅の話にとどめます。

もう一つ、連合会のツールで書いた定款案を48時間で認証する試み(2024年1月10日開始として2023年12月26日に告知)も見積もりを変えうる材料です。本店が東京都か福岡県、発起人は3人まででマイナンバーカードを持つ個人、といった枠があるので、自分が入るかどうかは最新の告知で確かめます。

質問3:発起人は何人か(そろうまで進めない駅)

人数が増えると、そろうまで待つ駅が増える

3つ目の質問は、発起人の人数です。一人なら流れは自分の都合だけで進みますが、会社設立の書類は発起人全員がかかわるため、人数はそのまま調整の手間になります。二人以上になると、全員の書類や入金がそろうまで次の駅へ進めない場面が出てきます。

  • 認証の前:発起人それぞれの印鑑登録証明書。連合会は、出してから3か月を過ぎたものは受け付けないとしています。
  • 払込みの駅:一人残らずの入金。会社法34条1項は、引き受けたらすぐ全額を入れるよう求めています。
  • 書類の駅:定款や登記書類への押印。離れて住んでいると郵送の往復が入ります。

見積もり表では、これらを「いちばん遅い人の日付」で書き込みます。共同での会社設立では、全員の予定を早めに聞き、そろう日を先に決めておくことが、日数を延ばさない一番の手順です。

人数が多い会社設立で日数を守るコツ
人数が多い会社設立で日数を守るコツ

株主が複数いる会社のつくり方は、共同設立・株主複数のカテゴリーの持ち場です。この質問で大事なのは、人数が増えるほど白い札の区間の中に「そろうまで待つ」小さな黒い札が混ざる、という見方です。

質問4:どの方法で申請するか(窓口・郵送・オンライン)

郵送は届いた日が申請日。投函日ではない

4つ目の質問は、法務局への申請の方法です。窓口へ持参する、郵送する、登記・供託オンライン申請システムで申請する、の3つがあります。どれを選んでも駅の並びは同じですが、「どの日が申請日になるか」の決まり方が違ってきます。そして申請日は会社設立の日でもあるため、日付にこだわりがある人ほど、この質問の答えが重くなります。

見込み日の表を載せている法務局は、郵便で出した書類は「届いた日」を申請日として読むよう添え書きしています。福岡の添え書きはさらに一歩進んで、データはオンラインで送り、付ける書類だけ郵便で送った場合も、その書類が届いた日を申請日として扱うとしています。会社の設立日は申請日なので、郵送を選ぶなら到着までの日数を見積もりに足す必要があります。

出し方 どの日が申請日か 見積もりに足す日
窓口へ持参 受け付けられた日 法務局へ行く日の確保(平日の開庁時間内)
郵送 法務局に配達された日 配達までの日数
オンライン(添付書面を郵送) 添付書面が配達された日 添付書面の配達までの日数

福岡のページには、ネット経由でもQRコードを刷り込んだ書面でもない出し方だと、見込み日より遅れることがあるとも書かれています。手書きの申請書で臨むなら、審査の待ちに数日の余裕を見ておくと安心です。

注意 申請書の書き方や添付書類の中身は、登記申請書の書き方と必要書類の姉妹サイトが受け持ちます。ここで扱うのは日付の決まり方だけです。

質問5:いつ申請するか(混む月と休日)

同じ手順でも、申請する月で待ちが変わる

最後の質問は、申請する時期です。同じ流れを同じ速さで進めても、出す月しだいで終点の日付は大きく動きます。法務局の審査の待ちは、申請が集中する時期に長くなります。年度の変わり目、2026年3月26日〜4月3日に東京本局へ出した分の見込みは、出した日から22日後、28日後、34日後。同じ年の秋に仙台・福岡の本局へ出した分は11〜17日後でしたから、季節だけで倍以上の開きです。

暮れと正月は6日続けて役所が閉まるので、その前後に出すとカレンダー上の待ちが伸びます。暦日で見積もる以上、休日の分を足しておくのが安全です。

法務省によると、2026年2月2日から、条件を満たせば役所の休みの日を会社の誕生日に選べるようになりました。条件のひとつが、その休みの前の最後に役所が開いている日に出すこと。休みの日を誕生日にしたい場合も、申請する日そのものは開庁日になるため、見積もりの書き方は変わりません。誕生日の選び方の細部は、会社設立日の決め方の姉妹サイトが受け持ちます。

申請する月で変わる審査の待ち(2026年10月11日確認の公表例)
申請する月で変わる審査の待ち(2026年10月11日確認の公表例)

混雑期をどう乗り切るかは「年末年始・繁忙期」のカテゴリーで深掘りします。見積もりの段階では、申請したい月が混む時期に当たるかどうかを確かめ、当たるなら公表表の最新の行を見て、その長さで黒い札を書き込んでください。

答えを1枚の表に:見積もりの組み立て例

5つの答えを、駅ごとの欄に書き込む

5つの質問に答えたら、自分の流れを路線図の駅ごとに縦に並べた表へ書き込みます。左の列に駅、真ん中に作業か待ちか、右に自分の条件での日数を入れます。待ちの欄は公表値や問い合わせの結果で、作業の欄は自分の予定表で埋めます。

見積もり表のひな形(例:株式会社・電子定款・発起人1人・窓口申請)
見積もり表のひな形(例:株式会社・電子定款・発起人1人・窓口申請)

たとえば仙台法務局本局の管内で、10月1日に申請する場合を考えると、公表表では完了予定日が10月14日で、審査の待ちは13日です。そこに、申請までの作業と公証役場の待ちを足すと、自分の会社設立の流れの全体の日数になります。この数字はあくまで2026年10月11日に確認した表からの計算例で、実際に申請する時期には最新の表で数え直してください。

見積もりの答えは、1つの数字ではなく幅で持つのがおすすめです。作業の日数は「順調なら」と「手戻りがあれば」の2通りを、審査の待ちは公表値と、補正などで延びた場合の2通りを書いておきます。幅で持っておけば、どちらに振れても開業日を動かさずに済む余裕を、前もって作れます。

書き込み終えた表を眺めると、会社設立の流れの中で自分の工夫が効く欄と効かない欄が、くっきり分かれて見えます。縮められる欄に印を付け、そこに並行できる手順を重ねていけば、全体の日数を短くする作戦も同じ表の上で立てられます。縮める作戦の立て方は「最短スケジュール」のカテゴリーに続きがあります。

メモ 公表表の区分は「商業・法人登記」で、設立の登記だけの表ではありません。法務省は2018年3月12日に、設立の登記を先回しで処理する取り組み(ファストトラック化)を始めると告知しました。見積もりでは公表表の日数を上限側の目安として使うと、外れたときの影響が小さくなります。

まとめ:5つの答えが、自分だけの期間を決める

5つの答えで、自分の日数の表ができる

会社設立の流れが何日かかるかは、一般論の目安ではなく、自分の条件への答えで決まります。株式会社か合同会社かで黒い札が1つ増えるか決まり、紙か電子かで公証役場の駅の手順が変わり、発起人の人数で「そろうまで待つ」日が生まれます。申請の方法と時期は、法務局の駅の日付と審査の長さを動かします。

  1. 物差しをそろえる(最終的な答えは暦日で)
  2. 質問1〜3で、通る駅と自分の作業の量を決める
  3. 質問4・5で、申請日と審査の待ちの長さを決める
  4. 表に書き込み、答えを幅で持つ

見積もりの最後の行には、終点で「終わったか」を確かめる日を書いてください。証明書を取るか、ネットの登記情報提供サービスでのぞけばわかります。作業と待ちを分けて数える考え方そのものは、同じカテゴリーの「待ちの日数と作業の日数」の記事で詳しく扱っています。

終点のその先へ

5つの質問は、どれも数分で答えられるものばかりです。紙を1枚用意して、駅を縦に並べ、答えを書き込んでみてください。空欄のまま残った欄が、次に問い合わせるべき相手を教えてくれます。

この駅の案内は役に立ちましたか?

押した記録はこの端末のブラウザにだけ残ります。

タグ#オンライン申請#電子定款

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